2035年9月2日に富山県魚津市などで約300年ぶりに見られる皆既日食に向け、魚津埋没林博物館(同市釈迦堂)は今月、当日の晴天を願うプロジェクトを始めた。来館者から晴れ乞いの風習を集めるとともに、メッセージを記してもらったてるてる坊主を飾る。
魚津市での皆既日食は、前回が江戸時代の1742年で、2035年の次は2361年とされている。同館は10年後に巡ってくる貴重な機会を好天で迎えたいと、今月から晴れ乞いする企画を発案した。
「千の晴れ乞い集め&テルテル坊主1万個チャレンジ」と題し、館内に特設コーナーを設置。各地域での晴れを願う習慣や方法をシートに記入してもらうほか、てるてる坊主型のカードに願いを寄せてもらう。
プロジェクトは皆既日食の当日まで続け、てるてる坊主1万個の展示を目指す。石須秀知館長は「300年に一度のチャンスが晴れとなるよう皆さんのパワーを集めたい」と話している。