富山県の魚津高校の文化祭「魚高祭」が19日始まった。地域課題の解決に取り組む2年生5人が魚津水族館の生き物を展示する「移動水族館」で来場者を楽しませている。20日まで。

 メンバーは魚津水族館や生き物の魅力を発信し、同館の来場者増へつなげようと企画。学芸員と協力して準備を進めてきた。

 展示では、魚津水族館が世界で初めて発光を確認したマツカサウオやミミズのような体形で石の下に隠れるオオミミズハゼなど五つの水槽を教室に並べた。生き物の解説も添え、メンバーは来場者に特徴や生態を丁寧に説明していた。顕微鏡でプランクトンを観察できるコーナーやマツカサウオのオブジェと記念撮影できるフォトスポットもあった。

 滑川市有金から夫婦で訪れた飯村宏さん(61)は「なかなか水族館には行けないので珍しい魚を見られて良かった」と話した。

 20日は午前9時半と午後1時から30分限定でヌカエビやヤドカリなどに触れることができる「ふれあい展示」を楽しめる。