富山県砺波市の中野地区自治振興会(今井潔会長)と砺波署中野駐在所が連携し、特殊詐欺被害の防止を呼びかけるチラシを作った。地区内の全510世帯に配り、住民が被害に遭わないよう、地域ぐるみで防犯意識を高めるため役立てる。

 住民の意見を取り入れながら作成した。「電話があったことを内緒にするよう言ってくる」など詐欺の可能性が高い電話の内容や、電話を切るための対処法などを紹介。A4判で、各家に掲示しやすいようラミネート加工して配った。

 今井会長は18日、中野振興会館で完成品を確認し「一人で悩まず、家族や地域で話題に出してほしい」と話した。17日には砺波署が市内の高齢女性が特殊詐欺被害に遭い、多額のお金をだまし取られたと発表した。中野駐在所の小野智弘巡査部長は「地域と協力して被害を防ぐためにも、気軽に相談してほしい」と呼びかけた。