King & Princeの高橋海人(※高=はしごだか)が12日、都内で行われた『HOKUSAI-ぜんぶ、北斎のしわざでした。展』取材会に出席。作品から感じ取れる、北斎の人柄に思いを馳せた。

【写真】爽やか!ブルーのジャケットが良く似合う高橋海人

 高橋は同展の公式サポーターに就任。音声ガイドを担当するにあたり、北斎について事前準備。会場に大きく飾られた北斎の絵を見つめ、「めちゃくちゃおっきい漫画本の世界に飛び込んできたような感覚です」と迫力に圧倒された驚きの表情を見せ、「この大きいスケール感で衝撃を受けていただいて、エネルギーを感じていただいて、改めて実物の大きさの読本を見ていただくと、このサイズの紙に緻密に描かれているという熱量と技量を感じ取っていただけるのがこの展覧会の魅力」と興奮気味にアピールした。

 また、高橋のお気に入りの北斎の作品『略画早指南(りゃくがはやおしえ)』の1枚を紹介した。高橋は「ちっちゃい子やお弟子さんや、絵を始めますっていう方々に向けて、絵の描き方を教えているという書物だと思うんですけど。右がお猿さんの絵で、左が丸などの構図で説明している」と説明。この絵から、「感覚だけじゃなくて、計算して絵を書いていた人なのかなとも思っていて」と分析し、解説の浦上蒼穹堂・浦上満氏から「いろんなものを丸四角三角で描いている」と教えてもらったとし、「自分はそこはびっくりしたんです」と明かした。

 さらに、「自分が北斎だとしたら、人に絵を教えたくないな」と吐露。「本当に絵を愛してやまないから、たくさんの人に絵に触れてほしかったんでしょうね」と想像をふくらませ、「それで描き方を教えたっていう、器の広さだったりとか(感じた)。本当に楽しいおじちゃんだったんだなぁ、絵が好きなおじちゃんだったんだなって気づきました」と北斎の人柄に思いを馳せていた。

 同展は、あす13日~11月30日まで東京・CREATIVE MUSEUM TOKYOにて開催される。「集中線」「ギャグ描写」「アニメ原画」など、現代のマンガやアニメ的な表現の原点ともいえる作品に着目した新しい展示演出で、200年前の“北斎のしわざ”を体感する、出展総数400点以上の展覧会となる。