11月の聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「東京2025デフリンピック」のキャラバン隊が29日、富山県の射水市役所を訪れた。同市南太閤山出身でデフハンドボール日本代表の大西康陽(やすあき)選手(28)=ライトバック、東京都スポーツ文化事業団=も参加し、ハンドボール・リーグH女子のアランマーレ富山の選手と共に大会をPRした。
大西選手は生まれつき両耳が聞こえにくい。中太閤山小学校5年時に父親の仕事の関係で米ニューヨークに移住し、帰国後に富山国際大付属高校を卒業した。
夏野元志市長が「大西選手をはじめ日本人選手が活躍することを期待したい」と激励し、大西選手に市のキャラクター「ムズムズくん」のデフリンピック仕様の人形を贈った。県聴覚障害者協会の橘勇一理事長が手話であいさつした。
大西選手によると日本代表にとって初の国際大会出場で「気持ちのこもったシュートと力強い守備が武器。まずは1勝を目指す」と話した。
PRに合わせ、市役所では手話教室が開かれたほか、メダルのレプリカやスポーツ漫画のイラストが展示され、日の丸への寄せ書きも受け付けた。アランマーレ富山の松浦志織、久保田華実両選手も盛り上げた。
デフリンピックは日本初開催で、11月15~26日に東京を中心に開催される。