障害者による多様な芸術表現を紹介する「ボーダレス・アートセッションinとやま2025」が富山県魚津市の新川文化ホールで開かれ、感性あふれる作品が来館者を楽しませている。31日まで。

 県文化振興財団と県障害者芸術活動支援センター「ばーと◎とやま」が「ART・BRUT EXHIBITION LOVE+PEACE+ART=?」と題し、県民会館に続いて開催。福祉施設の「自立サポートJam」(高岡)や「花椿かがやき」(南砺)、障害者アート支援工房ココペリ(高岡)の利用者らが手がけた約1千点を展示した。

 自分の顔をコピー機に押し当てて複写した作品や、アイロンビーズの溶かし具合を変えることで現れた立体と平面造形が混じり合った抽象作品、大胆な刺しゅうを施したTシャツなど、幅広い表現手法が会場を華やかに彩っている。

 空想の世界をペンと透明水彩で繊細に描き込んだ昨年の越中アートフェスタ大賞受賞作なども並ぶ。入場無料。北日本新聞社共催。