富山県氷見市の漁業体験教室に参加する氷見高校海洋科学科の生徒が19日、氷見水産センター(同市比美町)で研修先との事前打ち合わせに臨み、定置網漁の実地体験に向け、心構えを学んだ。
教室は漁業就職希望者の確保と育成のため、毎年開いている。今年は3年生1人、2年生2人、1年生6人が学ぶ。25、26、28日の計3日間、未明から早朝にかけ、船上で網をたぐる作業や漁港で魚の選別を体験する。
この日は4人を受け入れる灘浦定置漁業組合の代表が、氷見の定置網が持続可能な漁業として日本農業遺産に認定されていることなどを説明。「魚は大事な資源で守ることも大切。体験を通して学んでほしい」と呼びかけた。
生き物好きで小学生の頃から夢は漁師という3年の大嶋陽斗(はると)さん(17)は2年連続の参加。「昨年より深く知りたいし、より多く手伝いたい」と意欲を語った。1年の荒川獅音(れおん)さん(16)は「親が漁師なので、どんな仕事か学びたい」と話した。