富山県魚津市の下野方梨組合は13日、同市北鬼江のJAうおづ営農経済センターで主力品種「幸水」の目ぞろえ会を開いた。平均糖度は平年並みの13度と甘く、品質は上々という。14日ごろから収穫し、各農家の庭先で販売が始まる。今月下旬に最盛期を迎える見通し。
組合員は県新川農林振興センター職員の説明を受けながら、熟し具合によって表面の色や香り、食感などが違う5種類を食べ比べ、収穫の頃合いを確認した。販売開始式もあり、市と同JA、同センターに贈答品を贈った。清水宏和組合長は「大雨など経験したことのない天気を乗り越えた。手塩にかけた梨を販売できて、とてもうれしい」と話した。
下野方地区では1879(明治12)年に梨の栽培が始まり、県内で最も古い産地とされる。現在は農家14軒が約7ヘクタールで生産する。販売は「豊水」「二十世紀」など品種を替えながら10月上旬ごろまで続く。