富山県南砺市城端の国登録有形文化財「SHAREじょうはな織館(おりやかた)」で10日、「ぞうきんがけレース」が行われ、お盆前に地元の子どもたちが楽しみながら館内の汚れを落とした。

 2歳児から小学4年生までの16人と保護者が参加。未就学児、小学校低学年、高学年、親子の部に分かれ、約30メートルの1階廊下を水拭きしてタイムを競った。

 何度か練習した後、雑巾を手にスタート位置で構え、合図とともに家族や友人らの声援を受けながらゴールを目指した。各部門の優勝者は「横綱」としてメダルが贈られたほか、後日館内に名前が飾られる。高学年の部で横綱になった城端小学校4年の森田葵帆(きほ)さんは「本番は足を滑らせずに優勝できてうれしい。自宅も雑巾がけできれいにしたい」と笑顔を見せた。

 建物に親しんでもらおうと企画。管理人の松井紀子さんは「子どもたちが喜んでくれてよかった。毎年夏に続けたい」と話した。