企業や個人の寄付などで保育料無料の学童保育施設を運営する「みん営」の輪を広げようと、都内のトレーディングカードゲームメーカーが6日、富山県舟橋村の民間学童保育施設「fork toyama(フォークトヤマ)」との提携を発表した。人気のトレーディングカードの売り上げの一部を基金に充て、施設の運営や子どもたちの創造性を育む活動を支援する。

 「フォークトヤマ」との提携を発表したのは、ユニークな世界観の「CNPトレーディングカードゲーム」を展開する「モノリス」(東京)。CNPトレカの第1弾は昨年12月の予約販売で200万枚を売り上げ、話題になった。

 保育料無料という「フォークトヤマ」の画期的な取り組み「みん営」に同社が関心を持ち、支援を申し出た。今月16日のトレカの第2弾発売に合わせ、「フォークトヤマ」で会見を開き、提携について発表した。

 「みんなでつくる遊び場(みん場)プロジェクト」と銘打ち、売り上げの1%を基金として積み立てる。基金によって「フォークトヤマ」の運営や、全国各地での新たな「みん営」施設の立ち上げ、子どもたちの活動を支援する。カード購入者が施設を利用する子どもたちにトレカを寄贈できるパック商品も販売している。

 会見には、施設運営法人の岡山史興代表理事、渡辺光村長、同社の齋善晴CEO、玉置智史COOが出席。岡山さんは「互いにメリットが生まれる理想的な形。大きな一歩になる」と感謝。齋さんらは「トレカ購入が子どもの居場所づくりにつながる。社会全体が子育てに関わる『みん営』の可能性を広げていきたい」と話した。