入善ジャンボ西瓜(すいか)の角形栽培に取り組む入善高校農業科の2、3年生7人は4日、富山県入善町入膳の畑で大きく育った実を収穫した。やや丸みを帯びた四角だったものの、挑戦3年目で初めておいしく食べられる糖度に仕上がった。
特産物を研究栽培するNEW農チャレンジの一環。初年度の2023年は成形ケースから取り出せず、型枠を改良した24年は成功したが、熱がこもった影響で糖度が上がらなかった。
3年目の今年は、ケースに穴を開けて通気性を高めたほか、一部は寒冷紗(かんれいしゃ)を使って日差しを遮った。4個のうち1個は丸みを帯びた角形に育った一方、3個はケース内での膨らみが足りなかったり、生育途中で病気になったりした。
この日、生徒は収穫したスイカを畑近くの同校上田農場に運び、ケースから取り出した。四角いスイカは実が詰まり、糖度11・8度と一般的に甘いとされる12度に近い出来栄えだった。
稲村朝妃さん(3年)は「味は従来品と同等のおいしさだった。後輩たちには形も甘さも良いスイカを目指してほしい」と話した。