富山大空襲から80年となるのに合わせ、追悼行事が1日、富山市内各地で行われ、市民が約3千人の犠牲者を鎮魂した。「安らかに」「平和が続いてほしい」。それぞれの思いを胸に、献花したり、あんどんをともしたりして、祈りをささげた。
富山大空襲の犠牲者を追悼する行事「万灯みたままつり」が、富山市磯部町の県護国神社で開かれた。市民が奉納したあんどん約800個が境内に設置され、夜になって火がともされると、優しい光を放ち、参拝者が平和を祈願した。
県出身の俳優、室井滋さん、柴田理恵さんら著名人14人が揮毫(きごう)した特別あんどんも奉納された。
栂野(とがの)守雄宮司は終戦80年の節目に触れ、「多くの罪のない市民が犠牲になった富山大空襲を風化させることなく、次世代へと語り継がねばならない」と話した。