金沢美術工芸大の3年生約30人が31日、富山県水墨美術館の企画展「どうぶつ百景-江戸東京博物館コレクションより」を鑑賞し、浮世絵や工芸品に表れた日本人と生き物の関係性に理解を深めた。

 学芸員資格取得に向けた実習の一環。若松基学芸員が、動物が登場する江戸時代以降の浮世絵やびょうぶ、装飾品を解説し、「生類憐(あわ)れみの令」の高札も紹介した。来場者に説明する際のポイントを「相手のことを考え、話す内容を工夫するといい」と語った。

 工芸科3年の野田薫さんと内田真帆さんは「木馬など立体物もあり、人と動物の暮らしが分かりやすく伝わってきた」と話した。