31日に富山県高岡市のウイング・ウイング高岡で開かれる「第10回高校生万葉短歌バトルin高岡」を前に、出場チームを対象にしたツアーが30日、同市内で行われた。全8チームの34人が万葉の里・高岡を代表する名所を訪れ、歴史に触れた。

 国宝勝興寺では、伏木地区の観光ボランティアガイド「比奈の会」メンバーの案内で境内を巡った。寺が本願寺や加賀前田家と関係を深め、北陸を代表する寺院になったという歴史を学んだ。伝統の大ろうそく「デカローソク」の由来や、ビルの8~9階に相当する本堂の高さについても説明を受けた。

 寺の七不思議とされる「水の枯れない池」や、万葉歌碑も見学。初めて訪れたという飛騨神岡高校(岐阜県)1年の横矢蒼馬さんは「境内が広く、本堂もとても大きい」と興味深そうに眺めていた。

 昨年の大会で優勝し、2年連続の出場となる光陵高校(神奈川県)3年の佐野晃太さんは「時間をかけて他校の歌を分析してきた。大会では、しっかり自分たちの作品の魅力を伝えたい」と意気込んだ。

 一行は道の駅雨晴と市万葉歴史館も訪れた。

 バトルは2016年から開催。同市と市教育委員会、市万葉歴史館、県歌人連盟、北日本新聞社でつくる実行委員会主催。