8月2日に大阪・関西万博でステージに立つ越中五箇山麦屋節保存会(辻四郎会長)は23日、富山県南砺市の平若者センター春光荘で練習会を開き、本番に向けて意欲を高めた。
同市下梨発祥の麦屋節を継承する保存会は当日、踊り手と地方の計10人が出演。万博会場のポップアップステージ西で「麦屋節」を披露する。使用する菅笠(すげがさ)の伝承に取り組む越中福岡の菅笠製作技術保存会(高岡市福岡)も同行し、踊りや笠についての解説を交える。観客とともに踊る場面もつくる。
23日は地方衆の演奏に合わせ、メンバーが踊りの所作などを確かめた。辻会長は「55年ぶりの万博出演。取り上げてもらえるのはうれしいこと」と喜び、中島洋三副会長は「普段通りにできるよう準備して臨みたい」と意気込んだ。