「生理のつらさを、我慢しなくていい社会」を目指す漢方薬大手ツムラの「#OneMoreChoice プロジェクト」の記者発表会が東京都内で開かれた。「みちょぱ」ことモデルの池田美優が出席し「(つらさを)言いやすくなるのはいいこと」と語った。

 ツムラは今年、20~60代の男女各1500人を対象に実態調査を行った。生理前にさまざまな症状が起きる「月経前症候群(PMS)」や生理中で心身の不調がありながら、いつも通り仕事や家事をした「隠れ我慢」の経験がある女性が約7割いると分かった。つらそうな女性への「対応の仕方が分からない」と回答した男性は約8割いた。

 みちょぱは自身の経験から「仕事は穴をあけるわけにはいかないので、仕方なく隠れ我慢につながっている」と明かした。ただ、スタッフやマネジャーには性別に関係なく、つらさを伝えるという。「(生理用品を入れた)ポーチを隠さずにトイレに行く。言葉でこそ言わないが、気付いてくれる人がいればいいな」

 生理痛やPMSの現れ方には個人差がある。生理になると眠気や腹痛があるというみちょぱは「おなかが痛い月と、痛くない月が交互に巡ってくる」と語った。

 ステージ上で、倦怠感やだるさを疑似体験するコートを羽織ったみちょぱ。約8キロの重さに前かがみになって歩き「ここにプラスして、イライラ感や腹痛、頭痛も来る。このつらさ、感じてください!」と訴えた。