富山県入善町特産「入善ジャンボ西瓜(すいか)」の品質査定会は22日、入善町入膳のJAみな穂あいさい広場で開かれた。高温の日が続いた影響で例年以上に甘く仕上がり、生産関係者らが大きく実ったスイカを披露した。お盆ごろまで販売される。
品質検査の結果、平均サイズは縦径37センチ、横径27センチ、重さ15キロ。糖度は12・7度と昨季より1度以上高かった。
町ジャンボ西瓜生産組合の森下さゆり組合長が「梅雨時期の高温もあって甘みが増した。皆さんにおいしく食べてもらいたい」とあいさつ。県新川農林振興センターの吉島利則所長が「適切な栽培管理で成熟は順調。見栄えも味も十分なスイカになった」と講評した。
森下組合長と佐藤一絵副知事、笹島春人町長、矢木龍一JAみな穂組合長、地元の上田英俊衆院議員と鍋嶋慎一郎県議の6人がスイカを割り、みずみずしい真っ赤な断面をお披露目した。集まった住民らに振る舞われ、サクサクとした歯ごたえやさっぱりとした上品な甘さを堪能した。
ジャンボ西瓜の栽培は約130年の歴史があり、巨大なラグビーボールのような形が特徴。主に贈答用として県内外で親しまれている。今季は組合の8戸が計2・7ヘクタールで作付けし、約7千個の出荷を見込む。