昆虫王国立山「立山自然ふれあい館」の「カブトムシまつり」は20日、富山県立山町四谷尾の同館で開かれ、子どもたちがドームで放し飼いにされたカブトムシに触れて歓声を上げた。夏の交通安全県民運動に合わせ、長い角を持つ人気者のヘラクレスオオカブトを“交通安全大使”に委嘱した。

 毎年夏の人気イベントで、今回は開館30周年の節目を迎えた。館内の昆虫ドームでは、カブトムシ200匹以上が放し飼いにされ、子どもたちは小さな体に秘められた力強さに目を輝かせていた。

 町交通安全協会と上市署は、体長約16センチにもなるヘラクレスオオカブトの雄を交通安全大使に委嘱。大島和久署長が大江茂館長に委嘱状を手渡し、館長は代理で「ヘラクレスは天候や環境に応じて体色が変化する。同じように車の運転でも周囲の状況に気を付けて」と来場した保護者に呼びかけた。

 飼育するカブトムシの大きさを競うチャンピオン大会では砺波市出町小2年の盛田大惺さんが85・10ミリで優勝。「卵から育てた。うれしい」と語った。

 地元有志のキッチンカーや露店なども多数出店し、焼きそばやかき氷、地元特産のラ・フランスのシェイクなどが人気を集めた。風変わりな自転車の体験コーナーや白バイなど警察車両の展示もあった。