富山県南砺市の井波別院瑞泉寺の伝統行事「太子伝会(たいしでんえ)」が21日、同寺で始まった。門信徒らが絵解き説教を通じ、聖徳太子の遺徳をしのんだ。29日まで。
太子伝会は1710年ごろに始まったとされる。会期中は僧侶8人が太子の生涯が描かれた絵伝8幅を絵解きする。太子2歳像も同時に開帳する。
初日は絵伝が設置された太子堂で、妙蓮寺(同市)の竹部俊惠(しゅんえ)住職らが瑞泉寺創建の経緯や太子の生涯を説明した。絵解きは期間中毎日行われ、さばずしなどを盛り込んだ参拝者向けの食事「お斎(とき)」も販売する。
26、27日は太子伝会に合わせた催し「いなみ太子伝観光祭」が瑞泉寺周辺である。26日は木遣(や)り踊り町流し、27日は氷の彫刻フェスティバルなどがある。