サウナブームの中、天然の地下水を掛け流した県内の水風呂が人気を集めている。猛暑など外の温度変化の影響を受けにくく、冷やさずとも低温を維持しているのが特徴。県は「富山サウナ」のブランド化に新たに取り組んでおり、質の高い水風呂をキラーコンテンツに位置付ける。富山ならではの地形が豊かな水資源の基になっているとし、「ぜいたくなサウナシーンを生み出している」と強調する。(高野由邦)

 サウナには水風呂が欠かせないとされる。1957年創業の銭湯、高原鉱泉(富山市高屋敷)では、地下からくみ上げた水が夏場も15度前後と冷たくまろやかで、ほてった体をクールダウンできると人気を呼ぶ。

 店主の田村慎治さんは「水風呂の評判が良く、若い人はSNSや口コミを見て来るようだ」と実感。テレビ番組の収録で同鉱泉を訪れたサウナ愛好家で、音楽クリエーターのヒャダインさんからは「水風呂が日本一レベル」と称賛を受けた。

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