人気グループ「7ORDER」の安井謙太郎が、8、9月に上演される舞台「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」に出演する。映画と舞台を連動させた人気時代劇シリーズの完結編。2020年の映画第1作から主人公の相棒を演じる安井は「最後までいい作品を届けられるよう頑張りたい」と有終の美を誓う。

 死神と契約して不思議な力を得てきた一族の末裔、久坂幻士郎(鈴木拡樹)が、相棒の死神・十蘭(安井)と共に、江戸の町で起こる不思議な事件を解決していく物語。これまでに映画3作品、舞台2作品が公開、上演されている。

 元は残虐な性格だった十蘭だが、幻士郎と過ごすうちに人を思いやる心を知り、人間界の平和を守るため戦うようになる。「シリーズを通して一番成長したキャラクター。演じるたびに愛着が湧いて、自分の一部みたいになっていった」と語る。

 今回の舞台では、幻士郎と十蘭が人間界、死神界の存亡を懸けた戦いに挑む。「ポイントは…僕のアクションですね」と安井。これまでは十蘭が刀に変身し、幻士郎がそれを使って戦うスタイルが多く、映画でも「殺陣は拡樹くんにお任せで、僕は見ているだけだった」。

 6月公開の映画3作目で初めて殺陣に挑戦し「全身、筋肉痛になった」。隣で刀を振るう鈴木の気迫と集中力に間近で触れ「すごい技術だと実感した」。舞台でのアクションは「映像以上にごまかしが利かない。必死で稽古します」と気を引き締めた。