富山県南砺市の義務教育学校「利賀学舎」の児童生徒26人が15日、同市利賀村の複合教育施設アーパスで、地元を拠点に世界的に活躍する劇団「SCOT」の劇団員から、体の使い方など演劇の基礎を教えてもらった。
地元の劇団を身近に感じてもらおうと、県文化振興財団が企画した。
児童生徒は、同劇団を主宰する演出家の鈴木忠志さんが考案した俳優訓練法「スズキ・トレーニング・メソッド」を体験。足踏みをして足裏の感覚をつかむ練習や、ゆっくり歩く練習を行った。講師を務めた団員のブレンナ・オブライエンさんと橋詰明璃さんから「歩く時はまっすぐに、ゆっくり、体が上下しないように」などの助言を受け、動きを確かめた。しゃがんだ状態から立ち上がり、ポーズを取る練習にも挑戦した。
体験会に先立ち、7~9年生を対象に講演会も開かれ、ことし劇団が利賀に拠点を移して50年の節目を迎えたことなどを聞いた。9年生の齋藤優成さんは「集中して動くことの大切さが分かった。劇団の歴史も知ることができ、より興味が湧いた」と笑顔で話した。