東京・銀座の映画館「丸の内TOEI」が7月27日に閉館するのを前に、声優野沢雅子がアニメ映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」(2022年公開)の上映イベントに登場した。閉館に向けたプロジェクトの一環。野沢は閉館について「納得してません」と名残を惜しんだ。
東映アニメの「ドラゴンボール」シリーズで孫悟空らを演じてきた野沢。作品公開時の舞台あいさつで最初の訪問先が同館ということが多かったと振り返り「ここで始めて、銀座を走って、次の映画館で何事もないようにごあいさつをして。私は『走りの劇場』だと思っています」と話した。
閉館については「どうして壊すんですか? おかしいですよ、こんなにいい劇場を。そう思いますよね?」と客席に呼びかけた。
同シリーズで野沢は孫悟空、孫悟飯、孫悟天の3役を演じる。複数の役を演じる場合、多くの声優が別撮りをするが、野沢は「私の場合は悟空、悟飯、悟天と同時に撮ってしまうんです。格闘シーンは動きを頭に入れ、台本はあまり追いません」と超人ぶりを明かした。
野沢は、悟空の必殺技「かめはめ波」を披露。最後に一言を求められると「全然、納得しておりません」と取り壊しへの反対を改めて表明。観客が熱い拍手を送った。