26日に富山県南砺市井波地域中心部で行われる「いなみ太子伝観光祭」に向けて、井波中学校の全校生徒約150人が7日、祭りで披露する伝統の踊り「木遣(きや)り踊り」を練習した。

 木遣り踊りは、江戸時代に焼失した瑞泉寺の再建時に、五箇山の木を運ぶ際の唄が旧利賀村で広まったことが始まりとされる。旧井波町青年団が習い受け、独自の振り付けを加えて踊るようになった。同校生徒は太子伝観光祭の町流しに参加しているほか、秋の体育大会で披露している。

 7日は唄と踊りを伝承する「井波木遣りの会」のメンバー7人から手ほどきを受けた。男子が采配、女子が扇子を手に、唄や太鼓に合わせて動きを確かめた。

 26日の町流しには生徒のうち希望者が参加する予定。1年の山崎颯太さん(12)は「キレキレの動きでみんなを魅了したい」と意気込んだ。