入善ジャンボ西瓜(すいか)の「角形栽培」に取り組んでいる富山県の入善高校農業科の生徒が4日、入善町入膳の同校近くの畑で、大きく育ち始めた実を成形ケースに入れる作業に励んだ。7月下旬の収穫に向け、おいしい四角いスイカに仕上がるよう生育を見守る。

 特産物の栽培研究に挑戦する「NEW農チャレンジ」の一環。初年度の2023年はケースから実を取り出すことができず、24年は型枠を改良して成功したが、内部に熱がこもった影響で糖度が上がらなかった。

 3年目の今回は2、3年生7人が担当。ケースに穴を開けて通気性を高めたほか、外部を白色に塗って温度の上昇を抑える。積算温度のデータも集め、栽培環境の特徴を調べる。

 この日は、長径30センチほどになった四つの実をそれぞれケースに入れた。

 長谷川陽菜さん(3年)は「ここまでは順調。形も良く、食べても甘いスイカに育ってほしい」と期待した。