富山県小矢部市中央町の薄氷本舗五郎丸屋の「きせつのさがしもの」が、国内最大規模の菓子の祭典「第28回全国菓子大博覧会・北海道」(5月30日~6月15日、旭川市)で、一般菓子部門の最高賞・名誉総裁賞に選ばれた。同店は2大会連続の最高賞受賞となった。16代目の渡邉克明社長は「大変光栄で、職人冥利(みょうり)に尽きる」と話した。
全国菓子大博覧会は1911年から約4年に1度、全国各地で開かれる。今回は新型コロナウイルスの影響で2017年の三重大会以来8年ぶりの開催で、北海道菓子工業組合や旭川市などでつくる実行委員会主催。三笠宮家の彬子さまが名誉総裁を務められた。
販売中の商品の味や見た目などを審査する「一般菓子」と、職人の技術力を競う「工芸菓子」の2部門あり、「きせつのさがしもの」は一般菓子で約1200点の応募の中から名誉総裁賞を獲得。五郎丸屋は干菓子「T五」に続き、2大会連続で最高賞に選ばれた。
「きせつのさがしもの」は、琥珀(こはく)糖にガラス細工のような繊細な模様を施し、カクテルで色を付けた和菓子。季節ごとにカクテルの色味を変えるのが特徴で、有名なスコッチウイスキーやフランスのジュエリーブランドともコラボレーションして注目を集めている。
琥珀糖9個入りで3780円。今月末まで富山大和でも取り扱っている。