13、14の両日、富山県砺波市中心部で開催される「となみ夜高まつり」で、今回初めて子どもたちが手がけた「トッペ行燈(あんどん)」62基が会場を彩る。砺波商工会議所青年部が市内の児童に祭りを身近に感じてもらおうと企画した。制作を通じて祭りへの参加意識を高め、郷土愛育成にもつなげる。
トッペ行燈は5月に開いた制作体験会で、親子約120人が「砺波の好きなところ」をA4サイズの和紙に表現した。今月11日夜には同青年部文化・創出委員会のメンバーが縦約2メートル、横約4メートルの枠組みに、チューリップタワーや熱気球などをカラフルに描いた作品を並べて照らし、完成形を確認。13日に会場の同青年部のブースに設置し、優秀作品も決める。
小坂慎吾委員長は「子どもたちにとって、見る祭りから携わる経験になっていると思う。行燈を通して児童の砺波への思いを見てほしい」と話した。
となみ夜高まつりでは、大小18基の行燈が町を練り歩く。13日に行燈の出来栄えを競う夜高行燈コンクール、14日に大行燈をぶつけ合う「突き合わせ」がある。
突き合わせは同市本町交差点付近の3カ所で実施。JR砺波駅前広場ではパブリックビューイング(PV)を行い、約300席を用意する。雨天の場合、PVは中止する。