越中八尾観光協会(富山県富山市八尾町上新町)は、毎年5月3日に八尾地域で行われる「越中八尾曳山(ひきやま)祭」の缶バッジとキーホルダーの販売を始めた。祭りに親しみを持ってもらうためで、このうち缶バッジはカプセル玩具にして手に取るまでのわくわく感も味わってもらう。売り上げの一部は、来年以降の祭りの運営費として活用する。
越中八尾曳山祭は八尾八幡社(下新町)の春季祭礼。豪華な装飾が施された曳山を持つ6町が曳山囃子(ばやし)を奏でながら地域内を練り回す。
観光協会によると、9月に八尾地域で行われている伝統行事「おわら風の盆」にちなんだのれんなどのグッズはあるが、曳山祭にはこれまでなかった。今年の祭りに合わせて5月から、越中八尾観光会館(同市八尾町上新町)の売店で缶バッジとキーホルダーを取り扱っている。
缶バッジは直径5・7センチ。6種類あり、6町の曳山をそれぞれモチーフにした。カプセル玩具の販売機のハンドルを回すと、1個出てくる。1回500円。
キーホルダーは円形で直径約10センチ。夜の「ちょうちん山」の写真などがデザインされた3種類ある。1個1300円。外国人観光客向けに英語の紹介文を添えた。
売り上げの一部は、警備費など年々増加する運営費に充てる。観光協会の担当者は「グッズを通じて、祭りをより身近に感じてもらいたい」と話した。