6月13、14の両日に富山県の砺波市中心部で開催される「となみ夜高まつり」を盛り上げようと、同市春日町の渡辺良明さん(77)が30日、計600時間かけて手がけたミニ行燈(あんどん)2基とトッペ行燈を市役所に飾った。6月13日まで展示する。

 渡辺さんは長年、同町で大行燈の制作に携わる。2008、10年に小判を飾ったみこしとツバキなどをあしらった花車をモチーフに、大行燈の実物の6分の1の大きさで高さ約1メートルのミニ行燈をそれぞれ制作。まつりをPRしようと、色の塗り直しや修正など手を加えながら毎年、市役所に展示している。

 30日は渡辺さんと砺波夜高振興会の堀田隆会長、夏野修市長が行燈の電球を点灯した。渡辺さんは「色使いや紙などの材料は実物と同じ。ぜひ大行燈と見比べてほしい」と話した。