ひみ番屋街(富山県氷見市北大町)は、氷見特産の灘浦みかんや八代地区産のユズの果皮を混ぜた新しいジェラートを発売した。果汁を搾った後の果皮を有効活用して作った。皮まで無駄にせずおいしく食べてもらうことで、特産果実のPRにつなげる。
規格外の果実でドリンクやポン酢を製造する「de R(デ・アール)」(同市諏訪野)から相談を受けて開発。同社からミカン、ユズの果皮を譲り受けて製造する。
それぞれの皮を細かく刻み混ぜ込むことで、ぷつぷつとした食感と淡い香りが楽しめる品に仕上げた。商品名は「ゼストジェラート」。ゼストには「かんきつの皮」「熱意」という二つの意味があり、「果実を無駄にしない。皮までおいしく届けたい」との思いを込めた。
ミカン、ユズとも1個370円(税込み)。番屋街の土産店「まるごと氷見1号館」と農産品直売所「みのりの番屋」で扱う。番屋街の運営会社・氷見まちづくりの本多正樹事業課長は「好評ならレストランのデザートにもしたい。果皮を使ったスイーツのレパートリーもどんどん増やしていきたい」と話す。