富山県の氷見高校海洋科学科のウニ養殖実験に役立ててもらおうと、富山中ロータリークラブ(RC)などは同校に海水精製装置を贈った。20日に同校艇庫(氷見市鞍川)で寄贈式があった。
海洋科学科は3年前から県栽培漁業センター(同市姿)で駆除ウニの食用化に向けた養殖実験を始めたが、能登半島地震でセンターの取水ポンプが壊れ、ウニが全滅する被害に遭った。
災害復興支援として、富山中と友好クラブの横浜中、地元の氷見、氷見中央の4RCが共同で贈った。
装置の寄贈は昨年の冷却殺菌ろ過装置に続き2台目となる。海洋学科は復旧したセンターに加え、昨年7月からはこの装置を使って艇庫でも養殖実験に取り組んでいる。今回寄贈された装置を活用することで、艇庫の水槽の海水をより腐敗しにくくできるという。
式で、富山中RCの横江義治会長があいさつし、横浜中RCの佐藤宜永会長が徳前紀和校長に目録を手渡した。