富山県の氷見第九合唱団(指崎泰利団長)は18日、「がんばろう氷見!新たな一歩コンサート」を氷見市芸術文化館で開いた。団員90人が息の合った歌声で被災地にエールを送り、訪れた大勢の市民らを元気づけた。
合唱団の代名詞、ベートーベンの交響曲第九番より「歓喜の歌」で第1部が幕開け。総監督のテノール歌手、澤武紀行さん(射水市)の指揮で高らかに歌い上げた。団員の中から選ばれた池田麻希さん(ソプラノ)、朝日祐子さん(アルト)、松木翔太さん(テノール)、海下竜蔵さん(バス)がソリストを務めた。
ピアニストの野間春美さん(東京)をゲストに招いた。野間さんは桐朋学園大の同期、澤武さんがドイツ歌曲を披露した第2部で共演。団員が日本の混声合唱曲で美しいハーモニーを奏でた第3部も伴奏を担った。故郷の復興を願う唱歌メドレー「ふるさとの四季」でフィナーレを飾った。
合唱団は2027年、千人で「歓喜の歌」を歌うステージを計画する。今回は復興と、この目標に向けた第一歩と位置付けて開いた。北日本新聞社後援。