今年で最後となる18日の「越中だいもん凧(たこ)まつり」に向け、富山県射水市大門小学校の5年生を対象にした凧作り教室が13日、同校で開かれた。児童97人が思い思いのメッセージやイラストを描いた凧を作り、グラウンドで揚げて楽しんだ。

 まつりを直前に控えたこの時期に毎年開催しており、「越中だいもん凧の会」の新功(しんつとむ)会長ら5人が講師を務めた。

 教室では六角凧を作った。児童は講師に教わりながら、「友情」「えがお」「勇気」「平和」といったメッセージやイラストを描いた縦約60センチ、横約45センチの紙に、竹の骨組みやたこ糸を取り付けて完成させた。

 児童は自作の凧を手に早速グラウンドに出て、高々と揚げた。菅原紬(つむぎ)さん(10)は「凧作りがうまくいき、高く揚げることもできた。友達と一緒に凧まつりでも揚げたい」と笑顔を見せた。

 凧まつりは旧大門町時代の1979年に始まった。草創期から取り組みに携わってきた越中だいもん凧の会元会長の藤田実さん(90)は「凧に興味を持つ子どもが増え、また凧まつりをやりたいという若い人が出てくればうれしい」と話した。