富山県民会館で開催中の「第11回日展富山展」は10日、閉幕が翌日に迫り、美術ファンらが大勢訪れて著名作家の秀作や若手作家の力作を心ゆくまで鑑賞した。11日に閉幕する。

 日展は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門からなる国内最大規模の総合美術展。昨年秋に東京であった本展から選抜した作品と、県内作家の作品の計約270点を紹介する。

 幅広い年代が会場を訪れ、作家による解説に耳を傾けたり、作品をじっくりと眺めたりした。高岡龍谷高校美術部の川本浩太さん(3年)は、男性2人を題材にした桑山賀行(くわやまがこう)さん(神奈川)の彫刻「たそがれの中で…」が気に入った。「2人の対比が面白い。いろいろな作品が見られて、来て良かった」と話した。

 開場時間は午前10時~午後5時(入場は午後4時半まで)。公益社団法人日展、日展富山会、県民会館、北日本新聞社主催。