光禅寺に衝立・仕事机並ぶ/撮影やゲームスポットも
富山県氷見市出身で名誉市民の漫画家、故・藤子不二雄(A)さんの世界に浸る「藤子不二雄(A)まんがワールドまつり」が5日、同市中心部であり、生家の光禅寺(同市丸の内)では、ゆかりの品が公開された。人気キャラクターになった気分で撮影やゲームを楽しむスポットもあり、県内外から訪れた観光客でにぎわった。
光禅寺でゆかりの品を公開するのは年に1回、この日だけ。藤子(A)さんが描いた福だるまの衝立(ついたて)や手塚治虫さんから譲り受けた仕事机などが並び、地元の観光ボランティアグループ「つままの会」が案内した。
限定公開の日を待ちわび、大勢の人たちが詰めかけた。新潟県上越市の中学2年、荒井創介さん(13)は幼い頃からのファンと言い、「衝立や机はとても味があって歴史を感じた」と満足そうに話した。
境内には「笑ゥせぇるすまん」の主人公、喪黒福造の決めぜりふ「ドーン」の声量を計測するスポットが設けられた。家族連れが大声でポーズを決め、写真や動画に収めていた。
プロゴルファー猿ポケットパーク(氷見市中央町)ではパターゲームや、忍者ハットリくんの手裏剣を的にした射的ゲームがあり、子どもたちが漫画の世界に没入した気分で楽しんだ。
まんがロードのキャラクターモニュメントを巡るスタンプラリーもあり大勢の観光客が好天の下、通りを散策した。
まつりは、ハットリくんの誕生日の5月5日にちなんで、氷見市と同市商店街連盟が毎年開いている。