富山県の氷見市速川地区まちづくり協議会は5月4日、旧速川小学校体育館で能登半島地震復興支援の交流イベント「ヒミ里山マルシェ」を開く。昨年に続き2回目の開催となる。過疎化に悩む地区の交流人口を増やし、持続可能な地域にしていこうと、若手メンバーらが企画運営する。メンバーは「10年後の未来を見据えて継続的なイベントに育てていきたい」と張り切る。
マルシェにはハンドメード作品が並ぶフリーマーケットのほか、ワークショップや飲食コーナーを設け、約50店が集まる。メンバーが交流サイト(SNS)などを活用し、県内外から出店者を呼び込んだ。体色などに特徴がある改良メダカの即売会やメダカすくいもある。出店料の一部と会場で集めた募金は、復旧復興事業に役立ててもらうため氷見市に寄付する。
昨年は約1千人が訪れた。ことしはさらに多くの来場者を呼び込もうと、子育て世代でつくる吹奏楽団「とやママおんがくたいPokke」のステージや速川小児童が伝統的に行ってきたシイタケ菌打ちの体験など、新企画も用意した。
気持ちよく来場者を迎えるため、27日には協議会員が会場の清掃や周囲の草刈りに汗を流した。
協議会の若手リーダー、小川徹さん(43)は「少子高齢化、人口減少が進む今だからこそ年配の人と子育て世代の自分たちのつながりを強めたいとイベントを始めた。子どもから大人まで幅広い世代に来てもらい、楽しんでほしい」と話している。