富山県氷見市北大町の温浴施設「氷見温泉郷 総湯」に掲げられ、利用者を楽しませているキルトの大作が18日、入れ替えられた。
縦1・98メートル、横1・95メートルでタイトルは「寳珠(ほうじゅ)」。和裁縫製のラポージェ(同市泉)の会長、白石末子さん(79)がミシンで縫い上げた。
「寳珠」は炎が燃え上がる形をした玉で、民衆の願いをかなえてくれる仏の徳の象徴とされる。書画家、小林芙蓉さんが十数年前、同社を訪れた際、色紙に描いた書画をもとに作った。
白石さんはキルト歴20年以上で、総湯に常時2点を展示している。「入浴客の皆さんは、この作品を見て震災からの復興を願ってほしい」と話している。