富山県氷見市粟原(あわら)地区特産のタケノコの出荷が13日始まり、地元の集荷場に計252キロが持ち込まれた。今年は大きくて形もよく、出来が良いという。

 初日は粟原たけのこ出荷組合の生産者15人のうち、6人が掘りたてを箱に入れて集荷場に並べた。JA氷見市の職員がL、Mなどサイズを確かめて検査した後、丸果高岡青果市場に出荷した。出荷は5月上旬まで続く。

 粟原のタケノコは粘土質の土壌で育ち、若いうちに掘ることで、えぐみが少ないのが特徴という。松原裕之組合長(67)は「タケノコ本来の甘みを味わってほしい」と話す。

 ことしは収穫量が少ない「裏年」に当たり、昨年の8・5トンより少ない5、6トン程度の出荷を見込む。