富山県のJR氷見駅近くのコミュニティースペース「ひみりべ。」(氷見市伊勢大町)で8日、地元高校生らが開発したメニューを自ら提供する「高校生カフェ」が開かれ、放課後にくつろぐ生徒や地域住民でにぎわった。今後、月1回程度のペースで開き、駅前の活性化につなげる。

 2年前に開設されたコミュニティースペースには自習できる空間などがあり、高校生たちの「第三の居場所」の役割を担っている。

 カフェは「もっと人と関わりたい」「氷見を盛り上げたい」と、地元高校生が中心となって発案。氷見高校の「地域貢献活動グループ」の生徒5人に加え、ボランティアサイトを見て参加した富山国際大付属高校生3人、新湊高校生1人の計9人が開いた。

 8日は氷見高で入学式があり、新入生歓迎の気持ちも込めて初開催の日に選んだ。3月から準備を進め、揚げたてのフライを挟んだ「氷見いわしバーガー」(250円)や「イチゴとアイスのお手軽パフェ」(350円)などメニュー7品を用意した。メンバーの宮澤泰悟さん(氷見高2年)は「今年は氷見のイワシが豊漁。おいしいからぜひ食べて」と来店者をもてなしていた。

 コミュニティースペースは、市の地域おこし協力隊員だった氷見高地域学習支援員、西田朱里さんらがつくった一般社団法人「D-live」が運営。カフェ開催に協力した西田さんは「今後もメニューに趣向を凝らし、期末テスト最終日や地元でイベントがある日などに開きたい。参加する生徒も増やしていけたらいい」と意気込んだ。