6日に開かれる大相撲の春巡業「富山場所」を前に、会場となる富山市総合体育館で5日、土俵祭りが行われた。富山場所は、3月の春場所で三段目優勝を果たした元大関の朝乃山(31)=富山市出身、高砂部屋=ら人気力士が多数登場する予定で、関係者が場所の成功と安全を祈った。

 日本相撲協会の呼び出しが土俵を整え、スタッフが観客席に座布団を並べたり、朝乃山ら力士のしこ名を染め抜いたのぼり旗を会場周辺に立てたりした。土俵祭りには約40人が出席し、呼び出しが土俵の俵上や四隅に置かれた盛り塩に酒をかけて清めた。

 富山場所は午前9時に開場。朝乃山らご当地力士や人気力士が来場者を出迎え、握手に応じるケースもある。午前中は公開稽古が行われる。

 稽古後は、朝乃山によるトークショーが予定されている。禁じ手をユニークに紹介する「初切(しょっきり)」や、相撲甚句の披露といった巡業ならではのイベントもある。

 午後には取組が始まり、横綱豊昇龍や、春場所を制した大関大の里らが迫力のぶつかり合いを披露する。

 当日券は6日午前9時から会場で販売する。