中央農業高校(富山市東福沢・大山)のバイオ技術科食品加工コースで学ぶ生徒が、同市八木山(大沢野)の和菓子店「磯野屋菓子舗」とコラボレーションし、同校の桜の葉を使った桜餅を完成させた。25日から販売が始まり、商品化に携わった1、2年生9人が店でPRした。
同校では日本文化への理解を深めようと、店の代表の小澤利行さん(74)を講師に招き、和菓子作りの特別実習を行っている。その縁もあり、今回初めて一緒に商品を作ることになった。
同校は「富山さくらの名所70選」の一つとして知られる。今回は数ある品種の中から、オオシマザクラの葉の塩漬けを使った。香りが強く、少し固めの食感という。桜餅は道明寺と焼き皮の2種類あり、1個140円。4月上旬まで販売する。
2年生の水田空良さんは「桜の香りを強く感じられ、すごくおいしい。桜餅を通して、中央農業が桜の名所であることを多くの人に知ってほしい」と話し、小澤さんは「若い人が和菓子に興味を持ってくれてうれしかった」とほほ笑んだ。