大工や庭師を養成する職藝学院(富山市東黒牧・大山)の卒業式は19日、同学院であり、環境職藝科2人と建築職藝科6人の計8人が職人を目指して新たな一歩を踏み出した。同学院は2025年度以降の学生の募集を休止することを発表しており、休校前最後の卒業式となった。
上野幸夫学院長が卒業証書、久郷愼治理事長が生涯学生証を読み上げた後、一人一人に手渡した。
上野学院長は式辞で「卒業生の中から現代の名工と呼ばれる人が出てきてほしい」とエールを送り、久郷理事長は「最後となるかもしれない卒業生を精いっぱい指導したつもり。無事に送り出せて感無量だ」と告辞を述べた。卒業生を代表し、建築職藝科の佐野憲進さんが「夢への道は平坦でないが、生涯学ぶ姿勢を忘れずに努力していきたい」と話した。