富山市四方地域の住民でつくる「YY-Project(四方を良くするプロジェクト)」(長濱成輝代表)は18日、地元のすし店で、四方小学校をこの日卒業した17人を対象にすし作り体験のイベントを開いた。

 卒業を祝うとともに、地域の特色である稲作と漁業の魅力に触れて地域に愛着を深めてもらおうと初めて企画した。卒業生が昨年、田植えや稲刈りをしたコメと、地元で水揚げされたメジマグロを使った。

 子どもたちはマグロのすしといなりずしを作った。地域唯一のすし店「美喜多寿司」店主の喜田吉宏さんら職人からシャリの整え方やネタの載せ方、握る加減についてアドバイスを受けた。

 神保慶晴さん(12)は「やってみて難しさや大変さを実感した」、里見奈那人さん(12)は「こつをつかめてうまく握れた。6年間の最後のイベントが楽しくて良かった」と話した。

 イベント後に四方漁港で門出を祝う花火が打ち上げられた。