富山県和服裁縫組合(油谷富子組合長)の浴衣の着付け実習は17日、富山市荒川の新庄中学校であり、2年生約70人が浴衣の正しい着方を学んだ。

 同組合は和服の文化を伝えようと、県内の高校などで指導している。中学校での実習は今回が初めてといい、同校からの要望で実現した。

 生徒たちは組合が用意した浴衣に袖を通し、「文庫結び」と呼ばれる基本的な帯の結び方を教わった。慣れない作業に苦戦する場面もあったが、着付けを終えると、木綿生地の柔らかな風合いや着心地を確かめ、満足そうな表情を見せた。油谷組合長は「二十歳の集いなど節目に和服を着る際、実習の経験を思い出してほしい」と話した。実習は19日にもあり、計約180人の2年生が体験する。