食と農をテーマにしたマルシェが16日、富山県の舟橋村にある富山地方鉄道・越中舟橋駅南側の駐車場で開かれる。主催するのは近くの民間学童保育施設「fork toyama」で、開催のきっかけは施設を利用している子どものアイデア。さまざまな食の販売や体験会などがあり、「子どもから大人まで楽しめる。多くの人に訪れてほしい」と呼びかけている。

 イベントは「fork fes 2025 対話するマルシェ」で、県内外から12の事業者などが参加し、お好み焼きやクレープ、おやきのほか、農業者が加工品や農産品を並べる。餅つきやピーナツの殻むき大会といった体験コーナーも用意する。

 「fork toyama」は2022年に越中舟橋駅そばにオープンした。個人や企業の寄付制度とカフェによる収益で運営しており、保育無料。さまざまな大人との関わりや体験を通じて子どもの人生の選択肢を広げる活動に力を入れている。この施設を利用している子どもの「施設の隣にある越中舟橋駅南駐車場で祭りをしたい」という発案をきっかけに今回のマルシェを企画した。

 6日は関係者が同施設で準備を進めた。施設の運営会社である「トゥ」(東京)の大石和(やまと)さんは「誰もが子育ての関係者になれる試みへの協力の輪も広げたい」と話した。

 午前10時~午後5時。駐車場エリアは入場無料。施設で開くトークイベントや一部体験は有料で、事前申し込みが必要。詳細はイベントのホームページで紹介している。