富山県舟橋村の舟橋小学校の6年生が4日、卵から育てたサケとサクラマスの稚魚を村内を流れる細川と京坪川の合流地点で放流し「大きくなって戻ってきてね」と成長を願った。
村は、子どもを対象に「ふるさとの川でつながる環境教育」を進めている。その一環として、児童がサケやサクラマスを育てて放流するなどの活動に取り組んでいる。
この日は卒業間近の6年生約30人がサケ約400匹、サクラマス約50匹の稚魚をバケツを使って川に放った。稚魚は昨年12月、富山漁協から提供された卵を学校でふ化させ、児童が毎日の水替えなどの世話を行ってきた。
村本竜馬さんと細川佳唯さんは「水くみや掃除が大変だったけど、どんどん成長する様子がうれしかった」「大きくなって舟橋村に戻ってきてほしい」などと話した。
児童が取り組む豊かな自然環境を未来につなぐ活動は、村議会による環境保全の条例制定や環境保全啓発看板の設置といった動きにもつながっている。