富山県内では収穫できない珍しいかんきつ類を販売する「第7回柑橘(かんきつ)祭」が1日、富山市総曲輪のグランドプラザで始まった。春を思わせる爽やかな香りが漂う中、多くの買い物客でにぎわった。2日まで。
オレンジの消費量が全国トップというかんきつ好きの県民のため、同市の「地場もん屋総本店」が毎年早春に開催。今年も愛媛、広島両県から生産農家5軒を招き、サンフルーツやだいだい、レモンなどのかんきつ類約30種類を対面販売した。中には初日の午前中で完売した商品もあった。
広島県尾道市瀬戸田町の自然栽培農家「れもんだに のうえん」の永井英夫さんによると、今冬の寒波ではレモンの木が枯れるなどの被害があったという。「出来はあまりよくないが、富山のお客さんのために取っておいた果実を持ってきました」と話し、来場者に自慢の商品を説明していた。