保育士や保護者がひな人形に扮(ふん)する行事「親と子のひな祭り」が27日、富山市太郎丸本町の幼保連携型認定こども園「城南もなみ学園」で開かれ、園児ら約200人が華やかな衣装をまとった等身大の「おひなさま」との交流を楽しんだ。
伝統行事に親しんでもらおうと、県神社庁教化委員会青少年対策部会(炭谷淳部会長)が毎年、県内の保育所や幼稚園で開いている。同庁雅楽部のメンバーが五人囃子(ばやし)、同園の保育士が女びなと三人官女、園児の保護者が男びなと左大臣、右大臣を演じた。
雅楽の優美な音色が響く中、平安装束を着た男びなや女びなが姿を現すと、園児たちは歓声を上げた。演奏に合わせて全員で童謡「うれしいひなまつり」を歌い、園児にひなあられが贈られた。炭谷部会長は「昔ながらの衣装や音楽に触れ、いい思い出になればうれしい」と話した。
能登半島地震の復興支援として、3月3日に石川県七尾市の「本宮のもり幼保園」でも開く。