県内のすし店で修業中の若手職人2人が1日限定で店主を務める「寿司挑(すしちゃれ)」が9日、富山駅前の商業施設「マリエとやま」で行われ、大勢の来店客がブリやシロエビなど富山湾のネタをふんだんに使ったすしを買い求めた。

 担い手不足が深刻化しているすし職人の育成と、ブランド戦略「寿司(すし)といえば、富山」の浸透を図ろうと、県が初めて企画。職人歴7年の浅田涼さん(27)=歩寿司本家=と、同8年の大山駿介さん(24)=四六八ちゃ個室別館=が、ノドグロ、ブリ、シロエビの「富山プレミアム三貫盛り」(30食、2千円)など4種類を計310食限定で提供した。県産日本酒も販売された。

 午前11時の開店前から長い行列ができ、浅田さんと大山さんは「いらっしゃいませ」などと声を張り上げながら、手際よくすしを握っていった。三貫盛りは1時間ほどで完売する人気ぶりだった。