南砺市の冬の風物詩「南砺ふくみつ雪あかり祭り」は9日、同市中ノ江の道の駅福光一帯で開かれた。能登半島地震からの復興の願いを込めた巨大紙風船が浮かび、冬空を彩った。
紙風船はバーナーで熱風を吹き込み、気球のように浮かべる。今年は縦6メートル、横3メートルの和紙を4枚貼り合わせて作った18基を用意。市内の児童生徒や市と交流がある福島県南相馬市の中高生が描いた絵が側面を飾った。福光美術館で開催中の「なんと版画年賀状公募展」の入賞作品や特殊詐欺撲滅を呼びかける図柄もあった。
断続的に雪が降る中、天候を見ながら打ち上げ作業が進められ、紙風船がふんわり浮かぶと、見物客が写真を撮りながら見入っていた。会場では、南相馬市の特産品販売もあった。
祭りは福光地域の団体でつくる実行委員会が開き25回目。北日本新聞社後援。